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看護における社会的観点—公衆衛生の立場からみた看護
大谷 藤郎
1
1厚生省公衆衛生局精神衛生課
pp.46-49
発行日 1963年5月1日
Published Date 1963/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911926
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テレビ番組から
私はテレビをみるとき,別に新聞のプログラムを見て選ぶわけではないので,やたらにパチパチまわしていたら,白い制服をきた看護婦さんがでてきた。医学に関係のある番組は,時間の許すかぎり見ることにしているので,これもそのままみることにした。ストーリーはこうである。
ある主婦の患者が個室に入院している。嵐の夜に,病室の淋しさと恐怖心から,酒を飲んで酔っぱらい,肋骨を2本折ってしまう。この患者はもともとアルコール中毒者なのだが,その頃は治癒していたことになっていたらしい。物音に驚いてかけつけた当直の看護婦に,酒を飲んだことを夫に告げないで欲しいと,患者がたのむ。しかも肋骨を折ったことをかくして。
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