Nursing Study
社会見学による自閉的症状の変化
今泉 千春
1
1国立肥前療養所
pp.81-83
発行日 1962年10月15日
Published Date 1962/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911762
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肥前療養所における生活療法の一環として,社会見学をとり入れられたのは,昭和32年からでありますが,各病棟が計画的に回数も多く行なうようになりましたのは,昭和35年5月からであります。ここに発表するものは,50床の男子准閉鎖病棟における社会見学の経過と考察であります。肥前療養所は開放管理が行なわれ治療の推進とともに部分的に開放ができるようになりましたが,長期にわたって閉鎖状態における入院生活のために,実社会との接触の機会を持つことができなかった自閉的な患者を対象に社会見学を計画しました。
人選
参加者は主として集団の動きに参加しない自閉的,消極的な患者を対象にして,参加を予定した患者の精神症状,身体状態などについて参加可能か検討し,特殊治療中の患者は,主治医に相談し,指示を仰いでいます。
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