特集 看護業務の向上をさぐる—その検討の中から
Ⅰ.看護業務内容をどう検討するか
看護業務分析の実例
青柳 タゲ
1
1札幌医大附属病院
pp.20-25
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911645
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近代の繁雑な社会において,病院運営もまた多角的な面から合理化がのぞまれている。看護業務について考えてみると,「多忙で何かをしようとしても容易にできない1という言葉を連発するのが常であるが,さてそれでは,何が!どれ程!何故に!とまで究明せずに発する言葉であった。すべてオートメ化されている現代において,多少なりとも科学的に,自らの業務を省みることの必要性を痛感した。
当院において常に「看護サービスが悪い」と批判をされているが,その背景になる問題点を明かにしなければ,一朝一夕に変えることはできない。何故に!の問題探究と解決のために,業務分析を実施した。当初は「勤務評定をするのか」などの,一方的な声もあったが,目的について説明し了解を求めた。
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