看護サービス・2
よい人間関係
永井 敏枝
1
1中央鉄道病院看護婦養成所
pp.60-61
発行日 1961年2月15日
Published Date 1961/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911266
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私たちは毎日職場でいろいろの人と接しているわけですが,これらのすべての人とよい人間関係を保つと同時に患者さんに関係のあるすべての人たちとの間の人間関係をも調整できてこそ,私たちに果せられた職責を,完全に果すことができましよう。しかしここではまず患者さんと看護婦との間がどうしたらよい人間関係を保つていけるかを考えてみます。患者さんは10人10色と申しますように病状,年齢,性別,職業,性格,教養の程度,家庭の状況,経済的状態などによつて異つており,1人1人ちがつていて一律一様に扱うことができません。またその違つた個人もその時その場によつて,その心理状態は異り,受けとり方や反応の示し方は違つております。このように10人10色のしかも変りやすい気持の患者さんによいサービスを提供するために何か基本となるものがあるのではないかと思います。
1)患者さんの身になつて考え親切をつくす。
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