講座
救急法として有効簡単な人工呼吸法—Mouth to nose respiration
山下 九三夫
1
1国立東京第一病院麻酔科
pp.43-44
発行日 1960年7月15日
Published Date 1960/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911129
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救急法のうちの人工呼吸法にはSilvester,Schafer,Nielsen,Emerson等の提唱した諸方法やこれらの変法があるが,このような用手的人工呼吸法は,肋骨骨折の危険,換気量の不足,術者の疲労し易い点等,種々な欠点がある。
私がコペンハーゲン滞在中のFinsen研究所(皮膚結核・癌の研究所)の麻酔主任Dr. H. Ruben1)より彼等(A. Ruben2),J. O. Elam3))の提唱するMouth to Nose Respirationをこうした用手的人工呼吸法の他に,是非日本の看護婦諸姉に普及宣伝してくれと強く依頼されたのでここに紹介し,皆さんの用に臨み実施されん事をお願いする次第である。
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