口絵
日常生活動作の指導と訓練の実際—第1報屋内用車椅子の使用動作について
下河辺 征平
1
,
荒井 善美
1
1国立身体障害者更生指導所
pp.5-10
発行日 1960年3月15日
Published Date 1960/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911049
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脊髄損傷や脊髄性小児麻痺等による下肢障害者をはじめ,整形外科的処置後の下肢にギプスを巻いている患者には,移動に車椅子の使用される場合が甚だ多く,これに乗移つたり,動かしたりする為には指導と訓練が必要で,労災病院・厚生年金病院をはじめとし他整形外科病棟のある所では他の看護に加えて看護婦の行わねばならない仕事の一つであると言えましよう.
当国立身体障害者更生指導所では歩行不能者に対しては歩行可能にする事を第一目的としていますが,特に重度の下肢障害者には屋内は立位歩行(補装具等使用),屋外は車椅子使用というケースもあり,又処置の途中は車椅子を使用する事が多いので日常生活動作の一環として車椅子の訓練を行つております.
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