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十年後の薬
宮木 高明
1
1千葉大学薬学
pp.74
発行日 1960年1月15日
Published Date 1960/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911026
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どんな新薬があるだろうか
ペニシリンが発見されてから10年たつて研究しなおされ,それから2〜3年かかつてどうやら薬になつたようなひまはかからない。
頭脳の回転をよくする薬が進歩したトランキライザーとならんで使われているようになる。ただし10年ではまだ精薄者をまともにするところまで行かない。これは薬でなく社会施設と優生学的な方法を奨励して少なくさせる努力を今からしなければだめである。不美人を美人にする薬や自然のハゲに毛を生やす薬も10年では望み薄。
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