教養講座 美術の窓・2
印象派の画家達
中野 久夫
pp.60-61
発行日 1958年5月15日
Published Date 1958/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910609
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印象派の画家の中で最も代表的なのは,クロード・モネエ(1840〜1926)である。七色の透明な色彩が画面に,メロデイをかなでんばかりの美しさで溢れている水蓮の画などで,その作品はよく知られていよう。
ジヴエルニイというフランスの片田舎で,年中さまざまな花が競い咲く静かな庭園を画題にその一生を若やいだ感激に浸りながら画筆をとりつづけたその情熱と誠実とは,友人のピサロ,シスレー,ルノアール,セザンヌ,及びスーラー,ゴーギヤン,ゴーグ,ドガ等に影響を及ぼすことにより,そして彼等と協力することにより,遂にルネツサンスにも比すべき一大金字塔を築き上げた。
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