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医学切手抄
高橋 功
pp.53-56
発行日 1958年1月15日
Published Date 1958/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910523
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2,3年前の本誌に赤十字切手とナースの切手を紹介したことがあつた。その後切手蒐集は益々流行し,私の務めている療養所でもそれに熱中している連中がたくさんいて,古い切手や珍らしい切手をくれたり,もらつたり,お互に交換し,蒐集を自慢しあつて楽しんでいる光景がみられる。
もともと切手は通信の料金を表記すれば用が足りるはずのものであつた。ところがそれだけでは殺風景である。それが図案化され,だんだんと発達して意匠をこらすようになつたのである。こうして皇帝切手や女王切手,動物切手や植物切手,偉人英雄切手や作家音楽家切手,観光切手や乗物切手,はてはスポーツ切手,それに記念切手など色々なものが工夫されたわけである。
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