附録・8 新看護学—なぜなぜ看護
心臟疾患の病態生理学(1)/心不全患者の看護
阿部 正和
1
1東京慈恵会医科大学
pp.79-96
発行日 1957年11月15日
Published Date 1957/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910488
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心臓の疾患といえぱ,まず思い出されるものは弁膜症であろう。それにひきつづいて冠状動脈の疾患として狭心症,心筋硬塞あるいは不整脈というようなものが上げられる。
心臓の弁膜症が悪化したり,心臓の働らぎが低下したりすると,いわゆる心臓の症状,例えぽ,呼吸困難とか浮腫とかいうような症状が始まる。このような心臓病の進行した状態を総括して心不全と表現する。今回は心不全の病態生理について解説することにする。勿論心不全の説明の間に,基礎的な生理学的事項の解説も加えていくことにしたい。
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