——
看護学校とドイツ語について—〔関係者の猛省を促す〕
永井 一夫
pp.45-47
発行日 1956年11月15日
Published Date 1956/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910236
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護学校では教養科目の一つとしてドイツ語を教えて居る。外国語としてはこの他に英語の時間がある。
明治初年頃に日本で医学教育を始めるに当つてドイツ医学を範としたのでドイツ人の教師を招いて大学教育に当らせ又留学生は殆んどドイツだけに行き又日本で勉強する書物も殆んどドイツ書だけに手頼る始末で有つた。従つて大学出の日本の医者は術語などもドイツ語やラテン語は知つて居ても日本語は知ら無いと云う変態的なものでそれがエライ医者として通つて来た始末だから日本の医界全体としてドイツ語の使われる事は夥しいものである。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.