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東京衞生病院看護学院
pp.28-29
発行日 1956年3月15日
Published Date 1956/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910078
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冬の夜はまだ明けやらぬ午前6時,寄宿舎パーラーに灯がつく。やがて集つた教師と生徒達,暫時聖言に耳を傾けひざまずいて祈る。ほんの10数分の集りながらこの中からどれ程多くの力を得る事だろう。暗い夜を守られ,再び元気に目覚めさせて頂いた事を感謝し,謙遜に心を披瀝して今日一日の導きを祈り求める姿…この祈りの集りは決して強制的ではないけれど自己の弱さ,心の貧しさを知る姉妹達は喜んで進んで参加する。
「エホバよなんぢの道を我に教え給え」と祈つたダビテにも似て,“神様,私の心の思いも言葉も行いも凡てお守り下さい。イエス様の様な愛と親切とを以つてこの一日接する凡ての人々にあなたをお証しする事が出来ます様に……”祈り終えて何人かの人達は,6時半からの病室実習に急ぎ寄宿舎を後にする。朝の静寂は破られて寮内清掃しばし。
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