附録・写真でみる看護技術・24
皮膚科疾患の治療介補
佐藤 たかこ
1
,
幸平 幸子
1
1関東逓信病院
pp.81-96
発行日 1955年12月15日
Published Date 1955/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910008
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皮膚科に於て看護婦が受持つている役割は大きく,医師の診察から治療を終えて帰る迄特に細い心使いが必要です。それは皮膚病の治療には多くの熟練した技術を要し一人について2, 3種以上の治療法が加えられることが少ないだけでなく,脱衣,皮膚清拭等の煩雑上仕事を短時間に行う必要に迫られることが多いからであります。その上,皮膚病の治療,経過には精神的影響を受ける点が少なくないので,外来全体を明るくするように心掛けると共に,患者から通院に対する心の負担を出来るだけ少なくするように心がける必要があります。そして皮膚病を単に皮膚だけの病気と考えたことは既に昔語りとなつていて,全身状態との関係が深く,看護にあたつても多岐にわたる知識が望まれています。従つて皮膚病の看護にあたつては,治療のたえまない変化にあたつて応急の処置に堪え得るだけの経験をつんで置くことが先ず大切です。
ここに当院に於て私達が行つている経験について載せて皆様の御批判を仰ぎたいと思います。
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