講座
日本脳炎の疫学と臨床
内山 圭吾
1
,
横田 萬之助
2
,
石黒 ハツノ
2
1前駒込病院
2駒込病院内科
pp.6-11
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909886
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1)疫学
日本脳炎(以下本症という)はウイールスによる急性熱性伝染病で,夏から秋の候にかけて或は大流行性に,或は中,小流行性に,或は散発性に発生する。一つの風土病的に存在しているものであるが,その大流行の周期は,大局的に見ると12〜3年目となつている。
現在本症の主要流行地は東京とその近傍地域及び瀬戸内海沿岸殊に前者である。南は沖繩に亙るが,北は高々岩手県の南部地方までしか普通は発生しない。
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