講座
腰痛(その1)—内科
鳥居 敏雄
1
1東京大学
pp.14-18
発行日 1954年9月15日
Published Date 1954/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909632
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内科の外来には腰の痛みを訴えておとずれる患者は非常に多い。その中には整形外科的治療を要するもの,或いは産婦人科や泌尿器科で取扱うべきものも数多くある。従つてわれわれ内科医としては,まず第一にこれらの患者を正確に診断すること,そしてそれぞれに対して最も適当な治療法を見出すことを努力しなければならない。腰痛をおこす病気を一応系統的に分類してみると,神経系疾患,運動器疾患,腎および輸尿管疾患,骨盤内臓器殊に婦人科疾患等がある。著者は内移医の立場として,殊に症候学,診断学という意味で腰痛をきたす疾患の概略をのべてみよう。
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