症例研究
尿失禁患者の採尿法について
草野 美代
1
1国立大村病院小児科
pp.42-44
発行日 1954年3月15日
Published Date 1954/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909526
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I.緒言
私達看護婦にとつて患者の尿を取扱うことは最も大事な仕事の一つでありますが,特に附添廃止の完全看護の病棟に於ては限られた人数で排泄物の世話をしなければなりませんが,尿の失禁或は,意識障害のある患者の看護を行う場合には,その患者1人の為に相当の時間と労力を要するのであります。
そのような患者を受持つたびにどのようにしたら看護婦の労力と時間を省きかつ尿の仕末を完全にすることができるかということを研究中でありましたが最近2, 3の患者(脳腫瘍の為意識障害のある患者,脊髓カリエスの圧迫症状として尿の失禁のある患者)にてこゝろみました方法は,われわれの所期の目的をほぼ満足させることができましたので,本誌上にその方法を発表して皆様の御批判を仰ぎたいと思います。
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