檢査室
新生兒採尿法
佐々木 壽男
1
1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室
pp.543-546
発行日 1953年9月10日
Published Date 1953/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200896
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はしがき
著者は蛋白質同化性ホルモンの新生兒に及ぼす影響につい既報したが,この研究1)2)で蛋白質同化作用を實證するために兒の24時間の全尿を糞便で汚染されることなく採集して,精密なN-bala—nceを追求する必要に迫られた。しかし新生兒および乳兒採尿は本質的に種々の難點を伴うために從來から困難視されている問題である。いまその難點と思われる事項を考察してみると次の通りである。
(1)新生兒および乳兒は言語を解しないために醫師の命令に從わせることが不可能で,恰も實驗動物を取扱う場合に似ていること。
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