ニユース
インフルエンザの襲來に備えて
pp.308
発行日 1949年3月25日
Published Date 1949/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200445
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昨年12月の半頃,イタリアの一角にインフルエンザが發生すると,忽ち北ヨーロッパから中部ヨーロツパ,パルカン方面に擴がり,現在フランスでは全人口の20%がこれに罹つていると傳えられる。
去る大正7,8,9,10の4年に跨つて全世界に猛威を振つたあのインフルエンザ(スペイン風邪)が,わが國でも罹患者實に2300萬,40萬という人命を奪い慘鼻をきわめた事實は,未だ吾々の記憶に鮮かであるが,病氣の性質から見て,今度のインフルエンザも何時またこの二の舞を見ないとは限らない。
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