発行日 1952年3月15日
Published Date 1952/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907012
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百日咳は小兒傳染病疾患中でも,麻疹に次いで,尤とも罹患率が高く,年齡の幼弱な者程合併症を起し,死亡する率が高いもので,乳幼兒死亡率中でも,麻疹と共に毎年相當の數を示している状態であります。乳兒の百日咳は,多くは家族,同胞の中に患者が發生した場合に,家庭内の二次感染に依つて罹息する。百日咳は,寒い季節には,氣管支炎や,カタル性肺炎等を,併發する危險も多いのであります。
一年中で最とも寒い期に入り,小兒を扱う者の等しく心悩される季でもあります。
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