Japanese
English
特集 ワクチン
百日咳
Pertussis
太田 和代
1
,
望月 博之
2
Kazuyo Ota
1
1ひかりこどもクリニック
2東海大学医学部専門診療系小児科学
pp.131-135
発行日 2012年2月20日
Published Date 2012/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102066
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Ⅰ はじめに
現行の百日咳ワクチンは,世界に先がけて日本で開発した無菌体百日咳ワクチン(acellular pertussis vaccine)で,1981年からDPT(diphteria toxioid,acellular pertussis and tetanus toxoid;沈降精製ジフテリア・無菌体百日咳・破傷風)ワクチンとして接種されている。それ以前に使われていた全菌体ワクチン(whole cell vaccine)で問題となっていた重篤な副反応はなく,接種率の上昇とともに乳幼児の百日咳患者数は激減し,その有効性と高い安全性は世界でも認められている。一方,2002年頃から年長児,成人の百日咳の増加が問題となっている。百日咳の疫学,年齢による症状の違い,現行のワクチンと今後の課題について概説した。
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