発行日 1951年4月15日
Published Date 1951/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906829
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合衆國東北の紐育州のイサツカに,再建の家が身體的障得で長い治療を要する疾病に罹つた州内の子供達の世話の爲めに州立で創設された。此の家の子供達の大部分は小兒麻痺の患者である。本病は神經細胞を犯し且種々な筋に麻痺を起う。この治療には大多數の家庭で手段も盡き,病氣が長く且費用がかさむだけなのである。此の再建の家はそのために必要な世話をすべく建設された。
子供たちの世話の費用は紐育州で大部分は賄なわれるがこれは先の大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルト氏が自己が小兒麻痺に罹つた爲に本症救助のため創立した利益を目的としない小兒麻痺國民財團によつて援助を受けている。毎年資金増加運動が全合衆國内で行われこれを3月のダイム(1ダイとは米貨十仙の銀貨のこと)と呼んでいる。そしてこの恐るべき疾病でよるべない苦んでいる人々の世話のために能う限りの多くのダイムを寄附することが全米國人に要請されている。いままで數百萬弗の金が再建の家の樣な機關に寄附され基金となつて與えられている。
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