発行日 1949年11月15日
Published Date 1949/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906558
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感胃と一口によばれている疾患は,日常われわれが最もしばしば遭遇するものであつて,又誰もが「感冐です」と診斷されると,「あゝそうですか」といつて,いかにも一應納得がいつたような氣持になる。しかし,あらたまつて「感冐とはどんな疾患か」と反問してみると,これに明確な解答を與えることはなかなかむずかしいことに氣がつくであろう。これはたがいに,にかよつた病的状態に對して,風邪とか,感冐とか,グリッペとか,又時にはインフルエンザとか,いろいろの病名が混同して使われていることと,これら病的状態の病因が複雜であつて,今日なおはつきりと究明されていないということに基因している。
この混亂に陷つている感冐疾患群を整理し,かつ體系づけるために次のように2大別されている。
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