発行日 1949年7月15日
Published Date 1949/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906491
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人間の榮養は,口から食物をとり,それを胃腸に於て消化吸收することによつて營まれるものであるが,それがためには胃腸の機能が完全でなければならないことは勿論である。
そればかりでなく,その他の消化作用を完全に行うための諸臓器の機能がなければならない。例えば肝臓で造られた膽計は膽嚢に貯えられ,必要に應じて腸内に排出され,膵臓からは膵液が分泌され,唾液,胃液,腸液等に含まれる各種の酵素,腸内に棲む色々な非病原性の細菌などの作用によつて始めて完全な消化が行われるのである。
Copyright © 1949, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.