発行日 1949年6月15日
Published Date 1949/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906477
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
厚生省と讀賣新聞社が共同で主催して,赤ちやん集團コンクールという事をはじめて,その結果神奈川縣が第1位となり,山形縣,廣島縣が第2位,第3位になつた。近頃コンクールが流行して種々樣々のコンクールが行われ,赤ちやんコンクールも各地で行われた結果,發育良好な赤ちやんが表彰されているのは1,2にとどまらない。所が今囘の試みは集團コンクールであつて,ただのコンクールではない。赤ちやん集團コンクールという所以は,個人のコンクールではないということなので1人1人の赤ちやんの優劣ではなく,ある集團全體としての優劣を決めた譯である。
集團は各都道府縣毎にえらばれている。つまり各府縣は,その府縣で一番健康で一番發育のよい赤ちやんを男女各10名宛選定するので,これが集團の單位になる。府縣はこの優秀な赤ちやんを選定するためには縣下の各保險所から選定したものより,更に一番優良な赤ちやんを選出した譯である。こうして選出され,厚生省に資料が送られた赤ちやんは,いわば各府縣の選手であつて,最も優良な赤ちやんの選手がそろつていた府縣が入選したのである。
Copyright © 1949, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.