発行日 1948年10月15日
Published Date 1948/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906386
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それとなく私は歩いたそしで受付へ白い襟あしを見せた美しい女だつた言葉かけた私は淋しかつたあの美しい肌がそんなに表状のない冷だい應對だろうか私は靜かな廊下の内科診療室の前に随分待つたしばらくの沈着にその時私をふりかへつたあゝやつぱり自分もこんなに皆さんに接して來たのか……侮ゆる心が熱い涙となつて頬を流れていつた明日からはもつともつと勉強して人の笑ひを招く樣なことではいけない白衣の天使として悔ゆることのない清らかな其の日を私はいつまでも働こうある病院にてのひとゝきでありました
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