発行日 1948年8月15日
Published Date 1948/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906360
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あげ髮のをとめのうなじにほふころ京のたよりを父母と師によす
いろいろと自分の身の上を御心配下さつて旅仕度を整へて下さつた父母と恩師に寸信を寄せて先づ御安心を願つた上で新緑薫る道を辿つて初日の總會に出席いたしました。驛までわざわざ御出迎へ下さつた京都支部役員の方々,歡迎と書いた大きな立札は旅路はるかな身をどんなに喜ばせて呉れた事でせう。歸途に當つては交通公社で急行乘車劵の心配までして下さり至れり盡せりのお世話,心から感謝いたしました。
この渾沌とした世の中にこの樣に溢るゝばかりな御厚意をよせられた事はたゞ胸いつぱいなよろこびでござゐました。
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