銀海餘滴
東京眼科醫會總會
中泉
pp.620
発行日 1952年8月15日
Published Date 1952/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201241
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昭和26年度(27年3月末日迄)の報告をなすべき東京眼科醫會定期總會は4月中に開催すべき會則であつたけれども種々の關係で延々となり6月中に開く事となり首尾よく6月29日(日曜日)午後に順天堂醫科大學臨床講堂で開催された。出席者は會員約百名ですこぶる盛會であつた。總會終了後同大學附厩病院樓上で懇親會が開催され約50名の出席者があり皆々歡をつくして散會した。
總會の次第は中泉副會長開會の辭,黑澤會長挨拶,須田理事會計報告,中泉井上理事庶務報告,終つて厚生省渉外課長齋田氏の歐米視察談あり。同氏のゼネバのWHの出席談,海外より見たる諸外國と比較した日本の社會醫療保險のあり方,保險者と醫療擔當者即ち厚生省と醫師の間の主張は永久に平行して決して永く妥結する時期はあるまい,又世界中で一番平和な都市は東京であり眞空状態の御蔭であるとの種々有益の面白き御話あり,會員一同感慨深きものがあつた。終つていよいよ當日の主題健保の問題に入つた。3月末に健保請求に關する講習會があり其時に眼科治療指針という謄寫版ずりを渡して請求方法につき種々講習をして質問應答があつた。其時にこれを擴大して充實した書物をつくる事となり小暮理事を擔當者として數氏の理事が應援して3カ月間ねりにねつて眼科保險醫必携という書物をつくつた。これを當日會員に頒つて(代金150圓)これについて種々なる質問應答があつた。
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