発行日 1947年6月15日
Published Date 1947/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906203
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オルト少佐 御挨拶
第1囘講習を受講された皆さんが各出身病院で實行に移されることについて,色々の障碍があると思ふけれど失望せず投げ出さず氣ながに希望を持つて徐々に,實行して行く樣に。實行は始から大きくして行くと必ず失敗する。小さい事から例へば實習室の設備が良くてもベツト一つ藁布團一つから始めると云ふ樣にして段々に大きくしていく樣にする。
教室の壁に教材としての繪を貼るとか,模型を1個づゝ増して行くと云ふ樣にして行く,大人の看護をする實習室が完備して來たと思つたら更に小兒科實習の爲に赤ん坊用のベツトを行李を利用して日本婦人の手先を器用を活して貼紙して作るとか,婦人科の實習の出來る設備を作るとかして生徒に教へる樣に計つて行くこと。殊に綜合病院でない所は尚更こんな工夫が必要である。何でもやらうとする決斷力と意志さへあれば必ず實行出來る。
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