看護學講座
病理學
畑 秀雄
pp.60-69
発行日 1947年1月15日
Published Date 1947/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906174
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退行性變化
退行性變化(regressive Change)又は受身の病變(passive Change)と稱せられるものは或種の爲害作用(病因)に對して生體が何等の抵抗をなさないで受けた被害状態と認められる病變群であつて,被害状態の程度に依り萎縮(Atrophy),變性(Degenertation),壞死(Necrosis)に三大分されてゐる。即ち新陳代謝障碍があつて組織細胞の機能が減退したり變調を來たしたり或は停止したり,した結果として組織細胞に現はれる種々な形態的變化を云ひ,結局此等の變化の大部分のものは其部の生活力(vitality)の減弱乃至消失を呈すものとされてゐる。
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