連載 カズのカンボジア日記・22
秘伝の療法教えます
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.590-591
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906096
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オルタナティブ…ん?
さて,今回はだいぶ前にこの誌面で書いた(第14回,本誌2001年10月号掲載)カンボジアの伝統医療の第2弾!あります,あります.へえーっというのがたくさん.
まず発熱.熱には“ヘビ”.乾燥したヘビのすい臓を石臼で粉末にして蜂蜜と混ぜお湯に溶かし飲む.なんだかもっと熱が出てしまいそうな気がするのは私だけかしら???お次はカンボジアでは不可欠な下痢対策.下痢にはなんといってもグアバ.なんともトロピカルな伝統医療ですね.緊急時にはグアバの葉っぱを口の中でガムのように噛む.多少の余裕がある場合には,グアバの樹皮をグリルしてからお茶のように煮出したものを飲む.苦味があるけどとてもよい香りがするらしい.もしもグアバがない場合には,セカンドチョイスとしてスーパー若いバナナ.バナナは普通甘くてとろりとしているけど,赤ちゃんバナナは硬くて渋い.それもハンパな渋さではないです.口の中がガシガシと音を立てそうで,咳き込んでしまうくらい.実はこれ,私が下痢で苦しんでいるときにカンボジア人ドクターが「これがいちばん効く!」とくれたのです.いやいや,これは本当に効きました(…のか,ちょうど下痢が終わる時期だったのかは不明ですが).
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