特集 ケアビジネス時代に広がるナース活躍の場
看護・介護ビジネスに参入している企業のいま
岸田 理恵
1
,
早川 和生
1
1大阪大学医学部地域看護学講座
pp.436-440
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905832
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求められる民間活力の応用
21世紀ならびに超高齢社会の到来を目前に,戦後50年を経た時代の変化を受けて,保健・医療・福祉界にも“ビッグバン”ともいわれるような大きな変化が訪れようとしている.新しい高齢者ケアシステム創設のため成立した介護保険法や,改正医療法,診療報酬の改定など,医療保険・医療制度の構造改革も足早に進みつつある.
一方,バブル崩壊以降の経済低成長で社会保障費もその大波を強く受け,国民負担が増大していくなかで保健・医療・福祉の受け手である国民の意識も変わりつつあり,情報公開やインフォームド・コンセントなど利用者の権利拡大も進みつつある.このような動向のなかで,広く人々の健康と福祉にかかわる看護職にとって,少子・高齢社会の看護・介護への国民ニーズにどう応えていくかは大きな課題となっている.
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