グラフ
「退院後の生活」のためにリハビリはICUから始まる—札幌秀友会病院の早期リハの実際
藤原 秀俊
1
,
八木 保
,
本誌編集室
1医療法人札幌秀友会病院
pp.1004-1009
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905459
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ICU入室のその日から,退院後の生活に向けたリハビリが始まる—そう聞いて読者は驚かれるだろうか.ここ札幌秀友会病院(脳外科・リハビリテーション科標榜)では,早ければ入院したその日から,遅くとも2日目か3日目にはリハに入る.
なぜこんなに早いスタートが可能なのか.ひとつは医師の考え方による.院長の藤原秀俊医師は,医師間で早期リハの必要性に関する認識のずれはないと語る,また,リハスタッフの積極的な関わりもある.診療部長で理学療法士の岡田しげひこさんによれば,ここではリハスタッフがICUに入ることは当たり前で,医師の回診に同行することもある.そこでリハスタッフはリハ開始が可能かどうかをリハの目で判断し医師に伝える.つまり,ただ医師の指示を待つのではなく,指示を引き出すことができている.
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