特集 看護が好きでたまらない—私の看護,私のこだわり
私がこの看護にこだわる理由
私の生きるプロセスの中に在る看護を大切にしたい
大島 弓子
1
1日本赤十字秋田短期大学看護学科
pp.436-439
発行日 1997年5月1日
Published Date 1997/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905337
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この稿の依頼のお話を頂いた時,私は頭ばかりフル回転せざるを得ない時間から,自分の気持ちに立ち返ることができる機会を得られたようで心安まる気がしました.同時に,自分の後ろを振り返る年齢になってきたのかなと感じ,感慨深い思いになりました.過去—現在—未来と継続した中に私はいるわけで,よいこと辛いこと全部,今の私自身の人生を作り上げていますし,これからも作っていくことになるでしょう.ただ,将来は,まだ,自分で作っていくことができます.今まで,過密スケジュールの中で,がむしゃらにつっ走って生きてきた私ですから,周囲にもたくさん迷惑やいやな思いをさせてきたかもしれません.その反省を今後に生かすためにも今までを振り返ってみたいと思います.自分の過ごしてきた生き方を示すことは,どのあたりまで書き表せるものか正直いって戸惑いがあります.書ける範囲になること,どうしても自分を修飾して語ることになってしまうであろうことを,読者の皆様にお断りしておきたいと思います.
現在の仕事を通して,看護へのこだわりや大切にしていることを,本稿で,今の私の感じている看護としてお伝えできればと思っています.
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