研究と報告
医療事故防止対策の現状—岡山県における医療施設の調査
西村 正子
1
,
千田 美智子
2
,
高田 八重子
3
,
岡本 博子
4
,
三村 真知子
5
,
上森 房子
6
,
今石 順子
7
,
中村 園江
8
,
吉田 寿枝
9
1公立新見女子短期大学
2川崎医科大学病院
3真庭保健所
4光井病院
5井原市民病院
6成羽町健康管理センター
7河本病院
8倉敷中央病院
9哲多町役場
pp.727-731
発行日 1996年8月1日
Published Date 1996/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905145
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
医療事故とは,ふとした心のゆるみ,不注意などささいなところから起こることが多い.それが大きな事故につながり,人命にかかわり,大事に発展している.われわれは岡山県における,総合病院,一般病院,精神病院,老人病院,医院,診療所,その他の医療施設において医療事故防止対策がどのように行なわれているか,看護管理者を対象にアンケート調査を行なった.
大きな病院になればなるほど診療補助,治療処置に関する誤操作の事故が多くなっている.また病院の目的によって事故の内容が異なっていた.そしてどのような病院でも起こしやすい医療事故として,針刺し事故,検査,薬の人違い,転倒,転落,誤薬などがある.これらの事故は,働く者の少しの心使いや注意によって防ぐことができるのである.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.