特集 ケアマネジャーとしての看護婦
糖尿病患者へのケアマネジメント—ケアギヴァー兼ケアマネジャーとしての看護婦
河口 てる子
1
1日本赤十字看護大学
pp.118-121
発行日 1996年2月1日
Published Date 1996/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905008
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糖尿病のコントロールのためには,食事療法,運動療法,服薬療法,インスリン療法があり,そのなかでも食事療法と運動療法は,基礎療法としてすべての患者に必要なものである.これらの療法は,そのほとんどが患者の自己管理によって行なわれるため,その療法の習得のために保健医療専門スタッフによる患者教育が不可欠である.しかし,すべての患者が,教育を受ける心理的・身体的・社会的準備が整っているわけではなく,また糖尿病性網膜症により失明した患者などには,教育以前に各種ケア,介護,家事サービスが必要なことも多い.そのため,糖尿病教室などの集団教育により,その技術・知識の習得と,自己管理のできる患者を除いて,多くの患者には糖尿病教育ケアマネジメントが必要であると思われる.
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