特集 精神科的問題をもつ患者と向き合う
精神疾患とはどのような病か—一般病棟でみられるケースを中心に
野村 総一郎
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院神経科MPU
pp.735-740
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904866
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はじめに
特別に精神医療に専門的に関与していなくても,一般病棟,一般外来のなかで精神科的知識と感覚が必要とされることは多い.そして,その必要性はますます高まってきている.1つには精神医療が狭い旧態の枠から解放され,一般医療に組み込まれつつあることがあるし,また臓器中心だった医療が「心を含めての全人的医療」へと再展開されてきたことも関係していよう.本特集はこのような流れを受けて組まれたが,特に本稿では「教科書的でない精神疾患の記述」を通して,看護現場における精神科感覚のブラッシュアップをはかりたい.
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