特集 模索する訪問看護ステーション
町ぐるみで進める訪問看護ステーション
飯田 佐智代
1
1鷹巣町老人訪問看護ステーション
pp.1004-1007
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904675
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福祉の町づくり
秋田県鷹巣町は,県の北部に位置し,蝶が羽を広げた形をしている(図1).自然に恵まれた,四季折々の風情が感じられる町ではあるが,特に辺り一面銀世界となる冬の寒さは厳しい.農業,林業を中心とした産業の町であり,町を流れる河川に沿い肥沃な耕地,森林が開けている.人口は約2万4千人だが,過疎化が進んでいる.出生率の低下や若年層の流出が高齢化に拍車をかけ,今年になって高齢化率は20%を越えた.
この鷹巣町では,自分たちの町をよりよいものに,誰もが安心して暮らせる町にしようと,1992(平成4)年度から,住民と行政の共同作業による『福祉のまちづくり』に取り組み始めた.住民参加の活動を中心に,住民の願いを実現するために,住民がそして町が少しずつ変わり始めてきている.
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