特集 あなたと労働組合
[ルポ]看護婦の組合活動は,今
栗原 知女
pp.510-519
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904560
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護婦の組合活動が息を吹き返してきた
産業界全体で1970年代後半から労働組合組織率が下降線の一途をたどり,労働者の組合離れが進んでいるが,医療・看護の組合活動はどうか.外から見ると,最近,「たたかう看護婦」のイメージは強烈だ.新聞の1面を,白衣の看護婦のデモ行進のカラー写真が飾ったこともある.
'94年2月6日の朝日新聞朝刊1面に「春闘へ看護婦さんも気勢」という見出しで,「白衣の宣伝行動—'94年国民春闘勝利2.5医療労働者総決起集会」が大きく報道された.これは,わが国最大の医療労働者による産業別組合である,日本医労連(日本医療労働組合連合会)の組織の中でトップをきって行なわれたイベント.主催は東京医療関連労組協議会(東京医労連,自治労連都職労,都職労病院支部,建設一般医療部会などで構成).'94年春闘のテーマとして,「4万円以上の大幅賃上げ」「国立病院の賃金職員首きり反対」「看護婦の養成・処遇の改善」「病院給食の有料化・健康保険法改悪反対」等をかかげて行動した.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.