連載 カラーグラフ
褥瘡の治療と看護の実際・2
褥瘡の保存療法
木村 哲彦
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院第一機能回復訓練部
pp.449-456
発行日 1993年5月1日
Published Date 1993/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904272
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はじめに
褥瘡の主因が物理的圧迫などによる組織の損傷・壊死であることは周知の事実であるが,副的要因として,不潔に基づく感染,薬品などによる皮膚の異常反応なども無視できず,さらに組織の生命力とも言うべき治癒力を左右する局所の栄養状態を無視するわけにはいかない.局所が身体の一部である以上,局所の栄養に左右されることは当然であり,併せて食生活の重要性を認識することも肝要である.
留意しなければならないことは,褥瘡の予防について論じる時に常にあげられる項目は,治療に際しても常に問題にする必要な項目である.すなわち,
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