連載 [ルポ]訪問看護はいま・13
在宅ケアを総合的に推進する—東京・板橋区立おとしより保健福祉センター
宮崎 和加子
1
1北千住老人訪問看護ステーション
pp.353-359
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904249
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“訪問看護は公的責任で行なうべきだ”とは誰でも指摘するところだ.しかし,自治体直営で全面的に行なうところは少ない.自治体が「在宅ケアのセンター」を作り,相談窓口から訪問看護を含めた在宅ケア全般を実施する.そこでは,関係するさまざまな専門職がおり,人材を含めたセンターでもあればいいのにと考えるのは自然である.しかしもちろん,自治体でもその他でもそのようなものは少ない.
東京都板橋区に1991年4月に「東京都板橋区立おとしより保健福祉センター」(通称“おとセン”)が設立された.「縦割り行政に横軸を」のキーワードのもとに,在宅高齢者に対する総合的な支援拠点としてスタートを切った.
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