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日本での研修からの学び—中国から初のWHO奨学金研修員
范 湘鴻
1
1湖北医学院第一附属医院
pp.247-249
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904223
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昨年9月末,中国のナース范湘鴻(はんしょうこう)さん(31歳)が編集室を訪ねてきてくれた.范さんは国際保健機関(WHO)の奨学金研修員として1991年10月に来日,中国からの看護婦研修員では日本派遣の第1号である.研修先は東北大学医学部附属病院脳神経外科病棟.研修内容は看護教育,特に院内教育と現任教育の実施,実際についてと脳神経外科臨床看護を1年間行なった.帰国直前のあわただしい中,日本の看護の感想と中国の看護事情を伺った.
その話の中で印象深かったのは,中国には看護婦の昇格制度があることだ.看護婦の地位と名称は,下から,護士—護師—主管護師—副主任—主任となっている.日本の准看護婦にあたるのが護士,看護婦にあたるのが護師である.護士から護師になるのは臨床経験5年の後,厚生局の昇格試験に合格しなければならない.護師からさらに上の地位をめざすには,臨床経験を重ねながら業務試験を受けて合格する必要があり,その内容は,生理学,薬理学,病理学,生物学,専門看護,基礎看護,外国語(英語)の7科目.
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