特集 —患者に説明できる—検査の話
外来の検査(1)—当日すぐに行なう検査
田中 拓
1
1本山町立嶺北中央病院
pp.802-808
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904032
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外来には急性疾患から慢性疾患までさまざまな患者が訪れ,その必要に応じて血液検査から生理機能検査,内視鏡検査,負荷試験,カテーテルさらには小手術を伴う検査まで,さまざまな検査が行なわれている.
施設や医師によってどのような検査を行なうかに多少の差異はあるところだが,参考として,日本臨床病理学会は初診患者に対して,どんな主訴をもってどの外来をたずねても行なわれる検査項目の中から共通のものを選んで「基本的検査」としてガイドラインを示している(表1).基本的検査(1)はいつでも,どこでも,だれでも,簡単にできる検査を主体とした検査項目で,診療所など第一線の医療機関でも施行可能なもの,基本的検査(2)は(1)で不十分な場合,入院を前提に行なうべき検査項目としている.これらの基本的検査によって診断を絞り込み,さらに疾患に応じた特異的な検査によって診断が確定され,治療が行なわれる.
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