特集 —患者に説明できる—検査の話
入院中の検査(1)—ルーティンで行なう検査
溝岡 雅文
1
1蒲刈町立国民健康保険診療所
pp.817-822
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904034
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入院中の検査では,患者さんの訴えと診察所見から必要な検査のみを最小限に組み合わせて効果的に病態診断することが求められている.入院医療については,日本版DRG/PPS(Diagnosis-Related Group/Prospective Payment System),いわゆる「急性期入院医療の定額払い方式」の導入が検討されているが,この流れに呼応し,日本臨床検査医学会は,「日常初期診療における基本的検査(案)」「DRG/PPS対応臨床検査ガイドライン2001(第3次案)」を提唱している.しかし,実際の医療現場では,入院時ルーティン検査をはじめとする臨床検査の使い方は,病院,診療科,医師ごとに異なっているのが現状である.
本稿で取り上げる入院時ルーティン検査は,病歴聴取,身体所見と同時に有効に活用された場合に,表1のように有用性が示されている.
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