特集 ジェネラリストの羅針盤—医学部では教わらなかった28のクエスチョン
Column
総合診療医の養成はオールジャパンで臨むべき
千坂 一也
1
1株式会社メディカル・プリンシプル社事業開発グループソリューション・ディビジョン地域連携推進セクション
pp.902-903
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228270
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今,わが国の医療を取り巻く環境は,過去には経験しえない未曽有の状況にあると言える.特に大きなインパクトを与えている要因は,超高齢化・少子化に起因する急激な人口減少であり,2040年には現在の熊本県の人口にほぼ匹敵する約170万人が亡くなると推計されている.こうした変化は,単に疾病構造の変化や死者数の増加に止まらず,高齢者が死に至るまで繰り返される治療や,「急性期 ↔ 回復期 ↔ 療養期 ↔ 在宅(施設)」間の患者の移動,それに伴う医療費・介護料,さらにマンパワー需要の増大を意味し,これまで以上に医療のサステイナブルが問われている.
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