連載 カズのカンボジア日記・11
母乳文化とエイズ
崎間 和美
1
1アンコール小児病院
pp.680-681
発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903781
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スワッ,代理授乳
半年ぶりに2週間の休暇を取り帰省旅行をしました.その飛行機の中で隣に座ったのが若いタイ人の女性.8か月半のクリクリとしたかわいい男の子を連れていました.彼女は2年前にアメリカ人男性と結婚し,現在はハワイに在住.今回はタイへ1週間の里帰りだったそうです.
小児科病院で働いているせいか,子どもを見るとついついちょっかいを出してしまう.そのクリクリボーイもお母さんと私の間を行ったり来たりして,いつのまにかノリノリになっていました.新聞を読んでいた私の指をつかんで口へ持っていき,ベロベロ,そして,ときどきカミカミ.じっくりと味わいニッコリと笑う。噛み付きたくなるほどかわいくて,私もされるがままに指を提供していましたが,ふと考えると彼は今,口唇期の真っただ中.“私の指がどう反応することが彼に良い影響を及ぼすのかしら?”などとつまらないことを考えてしまいました.
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