データのちょっとナナメな読み方・3
悩みのタネは計画・記録・連絡
星野 桂子
1
1国立医療・病院管理研究所
pp.391
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903722
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看護業務の実態は業務量調査により業務内容別時間で評価されることが多い.われわれも602病棟で看護業務のタイムスタディを実施した1,2).患者当たり業務時間大分類別時間割合は図のとおりである.一般病棟を見ると,患者当たり看護業務時間は207分で,その内訳は診療介助が38分,療養の世話38分,その他直接看護(バイタル測定・巡視,入退院の世話など)31分,看護計画・記録・連絡報告47分,その他間接看護30分,その他23分になる.
診療介助や療養の世話などの直接看護をもっと増やしたいと思ってこのデータを見ると,気になるのは看護業務の22.1%にあたる「看護計画・記録・連絡報告」業務である.近年,申し送りの廃止や記録方法の見直しが行なわれている.そのような業務の改善で実際,業務量は減少しているのであろうか.
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