連載 考える
ターミナルケアからの歩み—一看護婦の「物語」・6
「代償」
竹内 輝江
1
1大阪府立病院外科病棟
pp.570-574
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903492
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いつもは忘れて生きているけれど,ふとしたはずみに蘇る,封印された記憶.あれから何年も経ったはずなのに,思い出せば心が疾疼く…….看護婦なら誰しも経験することなのかもしれません.
私にとって,「彼」を逝かせてしまったという苦い思いは,どれだけ時間が経ったとしても,痛みを伴わない記憶には,永遠にならない気がするのです.
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