特集 看護の質を高める臨床実習—自治医科大学附属病院における臨床実習
自治医科大学附属病院看護部における臨床指導の体制作り—臨床指導者マニュアルの作成を通して
寺沼 幸子
1
,
姫野 憲子
1
1自治医科大学附属病院
pp.210-224
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900579
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看護における学習とは,単に知識,理論の理解やその習得にとどまらず,それを現実に実践できる洞察力や共感する力,判断力,自立性,創造性を身につけることが大切である.その基礎を育てるために,学問(知識)と実践(技術)に加えて,人間性(心)の3つが統合された教育が不可欠であろう.これは,学校教育にとどまらず卒後教育にも共通するものであり,自治医科大学医学部附属病院(以下,当院)看護部ではこれを院内教育のあり方の基本として教育プログラムに生かしている.
当院看護部の理念は,「自治医科大学附属病院の職員として,自治医科大学の教育理念である人道的医療の実践者であることを自覚し,医療チームにおける看護の役割を適正に達成するよう努力する」としており,そのための活動方針を以下の通り8項目定めている.
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