連載 忍冬のように[私が生きているということ]・4
ひどく疲れて……
水上 學
1
1七里病院
pp.706-709
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900173
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純粋ゆえの挫折感
入職3年目.経験が増す毎に上司やスタッフからの信頼と期待感は大きくなり,また業務上の責任も新人の頃とは比較にならぬほど肩に重くのしかかるようになります.
私は後輩のためにも「ぼやぼやしちゃいられない」「先輩として恥じないようにしなければ」などと思いながら,妙に緊張した気持ちになっていました.そして,それまで以上に業務に臨む姿勢を律するように心掛けたのでした.と同時に,どんな業務に対しても「これで良かったのだろうか」と反省をしながら,厳しすぎるほどの自己評価をしていったのです.
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