グラフ
自分の健康は自分で守ろう!—東京衛生病院健康教育部の様々な活動
藤本 エドワード
1
,
学
,
本誌編集室
1東京衛生病院健康教育部
pp.638-641
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900161
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医療の主な対象が急性疾患から慢性疾患に移りつつある今日,予防医学の重要性は誰もが認めるところだろう.しかし残念ながら,その取り組みは遅々として進んでいないように思われる.そんな中,十数年の地道な健康教育活動で疾病の予防に貢献しているのが東京衛生病院の健康教育部である.
現在部長を務める藤本さんは,日本にはない“健康科学博士号”を持った日系3世.“健康科学博士”とは,疫学,運動生理学,栄養学,心理学などを総合的に学び,よりよいライフスタイルの創造のために,対象となる人を肉体・精神両面から指導する,まさに予防医学の専門家とも言える資格である.藤本さんは「日系人として,その知識や能力を日本で生かしてみては」というアドバイスに従い,7年前に着任.わずか5か月で講義ができるレベルの日本語をマスターした上で,来日前に所属していたジョージア州のWild Wood Life Style Centerで行なわれていた健康増進プログラムを応用し,様々な健康講座を開いた.
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